漢方治療

皆さんが御存知のように今日の西洋医学は日に日に発展していて新たな事実がどんどん解き明かされています。それはそれで大変有益なことなのですが、日常的に多く目にする個々の患者様の様々な症状を軽減できるのかということになると足りない部分がまだまだあることに気付きます。
例えば、「疲れやすい」「気分がスッキリしない」「冷えやすい」「のぼせやすい」「肩が凝る」「足がだるい」などは日常的によく見かける症状ですが、西洋医学ではこれらの症状に対する薬剤は用意されていないのが現状です。もっと言えば西洋医学ではこれらの症状そのものを病気と考えていないとも言えます。その奥底にあるものは、客観的な検査で異常が見つからないものは病気ではないという西洋医学の根本的な考え方でしょう。
ところが、実際の患者様達はそのような症状で困っていることが多いのです。それに対してどうしてあげられるのかということが日常の臨床で常に課題として立ちはだかっていました。
そのような観点である時漢方医学を見てみると、そのような症状一つ一つを身体や心の歪みととらえるものの見方と共に、それをあるべき状態に戻していく治療の方法がいろいろ用意されていることがわかってきました。

西洋医学と漢方医学との違い

西洋医学では客観的なデータを重視し、漢方医学では患者様の自覚的症状を重視します。
例えば、発熱をしている患者様の場合、西洋医学では体温39.3℃というのは高熱で治療としては一律に熱を下げることになります。
一方漢方では、同じように発熱している患者様が「熱い」という自覚をもっている時は「熱」ととらえますが、もし「寒い」と感じている時には「寒」ととらえます。そして「熱」に対しては冷やす治療を、「寒」に対しては温める治療を行ないます。
以前ロシアでインフルエンザによる高熱を出している患者様に対して強制的に冷やす治療を行って大部分の患者様が亡くなってしまいました。一方漢方ではインフルエンザで寒気、発熱、頭痛、節々の痛みなどがある患者様に麻黄湯という薬で温めてやると数時間で治ってしまうということが実証されています。

西洋医学は細かく身体の部分を分けてみていくのに対して漢方医学はあくまで患者様の身体と心とを合わせた全体をとらえようとします。従って漢方では常に身体と心とは密接に関係し合う一体のものとして考えられています。

西洋医学では現在問題になっている異常を正常化させることが第一の目的になりますが、漢方ではその異常を正常化させるだけではなく、そのようなことが起こった元となっている原因を探っていきます。
例えば、雨漏りがして床が濡れた場合、床を拭いて乾かした後、床にバケツを置いて濡れないようにしておくというのが西洋医学、床を拭いた後、屋根の穴を探してふさぐというのが漢方という感じです。
西洋医学では治療を中断する(バケツを取り除く)とすぐに悪化する(床が濡れる)ことが多いですが、漢方では治療を中断しても良い状態が続くことが多いです。

先にも書きましたが、西洋医学で治療の対象となるのは客観的な異常が認められ、しかもその異常のメカニズムが判明している場合に限られます。従って単に自覚症状だけがあるとか原因不明の病気に対しては治療を施すことができません。漢方では自覚症状があればそれを異常と考え、その患者様のさまざまな状況から何が起こっているのかを推測してそれに基づいた治療を行ないます。

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