のどの病気

喉の痛み

喉の炎症で起こることが多く、扁桃炎によるものが有名ですが、咽頭全体の炎症によるものも結構多いです。細菌感染が明らかな場合は抗生剤を処方されるのが一般的です。ただしウイルス感染の場合は抗生剤は無効です。
細菌感染の中で注意が必要なものとして「溶血性連鎖球菌」(略して「溶連菌」)によるものがあります。検査をすればその場で溶連菌の有無は判定できます。中途半端で放置していると全身に影響がでたり腎臓が悪くなったりして最悪の場合透析が必要になる場合もありますので、きちんと治しておくことが重要です。

咽頭、喉頭の炎症、気管の炎症などで起こることがほとんどですが、副鼻腔炎や空気の乾燥で起こることもあります。
痰を伴うかどうか、鼻の症状はないか、胸に痛みを感じることはないか、など細かく状態を調べて、個々に合った治療を行ないます。
特に乾燥による咳に対しては西洋薬で有用なものがほとんどありませんので漢方の活躍する所です。

声枯れ

喉頭(声帯を含む)の炎症によるもの、声帯のポリープ、腫瘍、声帯を動かす神経の麻痺などさまざまな原因があります。内視鏡で声帯などの状態を細かく観察して治療方針を決めていきます。

喉の違和感、つまるような感じ

最近このような訴えをされる患者様が増えてきました。内視鏡で詳しく見ても特に問題になる部分が見つからず違和感だけが続くのです。
一般的には「気のせい」と考えられ、精神安定剤などの投与が行なわれることが多いです。ただ、中には胃酸などが食道、時には咽喉まで逆流してきて咽喉の違和感を起こすことがあります。特に逆流を起こしやすい食物や飲み物、例えばカフェインを含むコーヒー、茶、ピリ辛などの刺激物、などを多く摂られている方はなかなか良くならないということが多いです。またピロリ菌の除去を行なうとこのような逆流が増えるという報告もあります。
漢方的には口から胃への流れがスムーズになっていない(胃気不降)ととらえ、胃気をスムーズに下に降ろす(胃気下降)作用がある薬剤を使うことが多いです。それに加えて胃に熱を持っている場合はそれを減らすような薬物を併用したり、胃の力が弱っている場合はそれを補うような薬物を併用したりすることもあります。

いびき、睡眠時無呼吸

寝ている間に空気が通る道(気道)が狭くなったりして音がするのがいびきですが、気道が完全に閉塞して息が止まってしまうのを無呼吸と言います。極たまに起こるくらいならそれほど問題にはなりませんが、1時間あたり30回以上も起こってくると、脳や心臓に送られる血液中の酸素が少なくなるので脳の疲れが十分に取れずに日中の眠気がおこったり、心臓が疲れて突然止まってしまう(急性心不全 突然死の原因となる)ということが起こります。
以前は睡眠時無呼吸検査というと入院してさまざまなセンサーを付けた状態で一晩休んでいただき状態を判定するという以外には検査の方法がありませんでしたが、最近になって、小型の検査装置が開発され、それをご自宅に持ち帰っていただいて翌日返却していただくことで入院しなくても検査ができるようになりました。
重症の方は放置していると急性心不全などで突然死する危険(5年間で50%の死亡率)がありますので、呼吸を補助する小型の装置をレンタルして無呼吸を起こさないようにするという治療が行なわれています。軽症の方ですと鼻つまりを防止する器具を使う事でいびきや無呼吸を減らす事もできます。

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